一般社団法人大阪府臨床工学技士会主催の「災害対策対面セミナー」が滋慶医療科学大学にて開催されました。
テーマは「災害に強い職員を育成するために作成したシミュレーションカードの軌道」。
講師は医療法人清仁会 水無瀬病院 臨床工学科兼業務推進室の中原先生です。

過去の事例を交えた実践的なご講演のあとは、中原先生が監修された中原式災害対策本部シミュレーション「RAWIS Card」を使用しながら、チームごとにシミュレーションが行われました。


カードの中に「DMAT」という言葉が登場していますが、みなさんご存じでしょうか?
DMATはDisaster Medical Assistance Teamの頭文字を取ったもので、災害時の急性期(発災から48時間以内)に活動を開始できるよう訓練された医療チームのことです。
DMATにアサインされる臨床工学技士も各地におられ、能登半島地震においても複数のチームにおいて医師や看護師とともに、臨床工学技士も活動していました。

当然ながら災害対策についてはDMATだけでなく全病院職員が理解し、いざという時に即座に行動できる状態にしておく必要があるので、こうしたシミュレーションを通して手順や手法を学んでおくことも非常に重要なことですね。
DMATや災害医療についてはこれまでも記事で何度か紹介していますので、是非あわせてご覧ください。
・医療現場の災害対策と臨床工学【前編】~災害対策における血液透析の特殊な環境~