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学校法人 大阪滋慶学園 滋慶医療科学大学

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能登半島地震における高齢被災者の食糧配給を分析@雨海教授の共同研究

2024.7.5

報告

これまで、数多くの論文や著書を出している雨海教授

臨床栄養学、生活習慣病、小児外科学を専門領域とし、今回は、能登半島地震後の被災地で配給された食事について「災害弱者である高齢者には適切でない食事内容」の問題の結果分析として共同研究された内容をご紹介します。

(発表論文:Nutrients 2024, 16, 1904.)

原文(英語)はこちらからご覧いただけます→https://doi.org/10.3390/nu16121904


2024年1月1日の能登半島地震後、非営利法人医療支援チームが輪島市の介護施設に避難した高齢避難者への食糧配給を分析しました。

その結果、 TMAT の活動期間中、合計 700 人の避難者を支援し、そのうち 65% が 65 歳以上の高齢者でした。

また被災地の避難所で提供された食事は高齢者の栄養ニーズを満たしていないことが判明しました。

効果的な被災地での支援の枠組みを確立するために、高齢者が被災者の大多数を占めていることを考慮して、高齢者向けの緊急食糧供給を速やかに見直すことをあらたに推奨しました。

今回の経験では、臨床工学技士が活躍する現場は、病院や医療センターだけでなく、被災地での避難所などであるということ。

そして、そうした場で循環器系(心臓の病気(心不全)やエコノミー症候群など)や呼吸器系(たばこ病や誤嚥性肺炎など)の臓器やからだ全体のはたらきの評価や治療をおこなうための、被災地の背景や現場の状況に対応する臨床工学技士にはどのような役割を求められるのか確認できました。


「災害の世紀」といわれる今世紀、臨床工学技士の活躍現場も幅広くなっています。

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