本日は、透析室における臨床工学技士の業務について、紹介します。
透析室においては、主に末期腎臓病を対象とした患者様の血液透析業務を行います。
血液透析では、医師の指示のもと、看護師、臨床工学技士が中心となり治療する機械の設定、患者様への血圧測定やモニタ装着、穿刺、薬剤の投与などさまざまな業務を分担し、安全な治療の遂行に努めています。
透析室での具体的な手順に関しては、以前、コラムでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
【参考コラム】血液透析治療で臨床工学技士が担う業務内容とは?具体的に解説!

ところで、先ほど、冒頭で「 血液透析では、医師の指示のもと、看護師、臨床工学技士が中心となり・・・ 」と説明しましたが、在学生からは、看護師と臨床工学技士の業務の違いについて質問を受けることがあります。
施設によっても業務は異なりますが、多くは互いの専門分野を活かして、患者様の治療に関わっています。
業務の大部分は、協同して行っている一方で、臨床工学技士は透析治療の要でもある、透析液(濃度・品質)やダイアライザの管理の中心を担っていることが多く、看護師は必要とする患者様に対しケアを行っています。
どちらにおいても、安全かつ安楽な透析治療の管理に努めていることに変わりはありません。
本学には、さまざまなメーカーの透析機器が備えてあり、それぞれの特性を理解することが可能です。

興味のある方は、是非、本学のオープンキャンパスにお越しください。さまざまな体験実習をご用意しています。
木田 奈々美
滋慶医療科学大学 講師
博士(保健学)/臨床工学技士/透析技術認定士/3学会合同呼吸療法認定士/MDIC(医療情報コミュニケータ)
