2年生の授業で「医用治療機器学実習」が行われましたので紹介します。
今回は、大正医科器械株式会社の担当者にお越し頂き、体外式ペースメーカーの保守管理についてと、本学にあるペースメーカープログラマーを使用した植込み型ペースメーカーの点検方法について学びました。ちなみに、大正医科器械株式会社は、医療機器の開発、製造、販売、また医療機器の輸入や輸出もしている会社です。
グループに分かれ実習を行いました。一つ目のグループでは、体外式ペースメーカーを「ペースメーカテスタ SigmaPace 1000」を使用して、出力の測定やパルス幅、センシング感度、パルス間隔の点検を行いました。
学生達はペースメーカテスタの操作方法を教わり、自分達で点検をしていました。
次のグループでは、植込み型ペースメーカーの点検を行う「ペースメーカープログラマーMerlin®」の使用方法を学びました。
臨床工学技士はプログラマーを操作し、植込み型ペースメーカーが適切に作動しているかチェックを行います。学生達は、ペースメーカー外来で実際に行うチェック項目である閾値(いきち)の測定、波高値(はこうち)の測定、電池抵抗の測定、モード変更などを行いました。閾値とは、ある値が所定の水準を超えると特定の変化が生じたり判定・区別が変わったりする、という場合の「所定の水準」の事を言います。波高値とは心臓の電位の高さの事を言い、お互いに画面を見て確認をしながら機器の操作をしていました。
学生達にとっては、これから始まる臨床実習に繋がる実習になったと思います。
大正医科器械株式会社の皆様、ありがとうございました。
本学では医療機器に実際に触れることのできる模擬授業をオープンキャンパスで行っています。
興味のある方はぜひオープンキャンパスに参加してください。