1年生の授業で行われた「医用電気工学実験」半田ごてを使用した実習の紹介をさせて頂きます。
臨床工学技士の業務である医療機器管理業務は、医療施設の様々な分野で使用される医療機器を、安全に使用できるように、また、機器の性能が維持できるように保守・点検を行います。医療機器は一括で管理され、効率的で適切な運用ができるようになっています。
そのため、臨床工学技士は医学に関する知識はもちろん、工学に関する知識も必要です。
さて、今回の「医用電気工学実験」では、半田ごてを使用した実習を行いました。
「半田ごて」とは、半田と呼ばれる合金を使用して金属同士を接合する半田付けにおいて、半田や接合部分を加熱するために用いる工具のことです。半田とは、鉛とスズを主成分とした合金のことを言います。
はじめに、「半田ごて」の使い方について説明がありました。
半田ごては、半田と呼ばれる合金を溶かしますので、半田ごての先の熱は180度近くまで上がります。
火傷をすることのないよう持ち方や置き方等、周りにも注意をして使用するようお話がありました。
学生達は、初めて使用する工具に戸惑いながら、電気部品の配線が接合された基盤を、半田ごてで半田を溶かし、取り外す実習を行いました。溶かした半田は専用の器具で吸い取り、少しずつ部品を取り外していきます。半田の取り外しが終わると、次は自分たちで電気回路を作成し、電気抵抗を測定します。
学生達は、自分達で話し合い、教え合いながら、実習に取り組んでいました。
臨床工学技士は医学に関する知識はもちろん、今回ご紹介した「医用電気工学実験」の授業のように、物理や化学、数学など理系科目の知識は必須ですが、滋慶医療科学大学は文系出身者でも大丈夫です。1年次に基礎となる生物、物理、化学、数学を学び、学修の基礎を形成します。
文系出身者や理系科目が苦手な方でも段階的に理解を重ね、国家試験に対応できる十分な知識を身に付けることが出来ます。
滋慶医療科学大学では医療機器の仕組みを知り、回路図を見ながら装置を作成する工学に関する模擬授業をオープンキャンパスで行っています。
医療に興味のある高校生はもちろん、工学に興味のある高校生もぜひオープンキャンパスにお越しください。