9月30日に滋慶医療科学大学1年生を対象としたAED講習会を行いました。
心停止状態になった人に対し、AEDを用いて電気ショックをおこなうことにより、約7倍の人の命が救えると言われています。
AEDを正しく使えるようになることは、医療人として働く上で必須の知識。
そのため滋慶医療科学大学では、毎年1年生を対象にAED講習を受講しています。
まずは滋慶医療科学大学 講師の田中智之先生から心肺蘇生法の手順やAEDの使用方法について講義形式で学びました。

その後、訓練用のマネキンを使い心肺蘇生法の一連の流れを実際に行いました。
「助けを呼ぶ時はできるだけ大きな声でたくさんの人に来てもらうことが大事です」など、先生からポイントの説明があり、学生たちはまるで目の前に実際の患者さんがいるかのように熱心に取り組んでいました。

心臓マッサージ(胸骨圧迫)は、1分間に100回のテンポで行います。
一定のテンポでおこなう・体重をしっかり乗せる・肘をしっかり伸ばす等のポイントを意識する必要があり、見た目以上に難しく、体力を使うと感じた学生もいたようです。

AEDは、医療の知識がない一般の人でも使用できるように分かりやすく作られている……とはいえ、初めて触れる医療機器。
緊張もあり、焦ってしまう場面もありましたが、だからこそ、こうしてAED講習会で練習をすることが大切ですね。
学生たちは先生からアドバイスをもらったり、同級生と相談したりしながら、全員が一通りの流れを体験することができました。

今回のAED講習は、臨床工学技士の視点から救急救命に必要な知識と技術を学ぶ貴重な機会になったのではないでしょうか。
学生の皆さんは、もしもの時にAEDを使いこなせるように、そして、医療機器のスペシャリストである臨床工学技士として、いつかはAEDの普及にも貢献できるよう、頑張っていきましょう!
