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医療データサイエンスとは?関係するカリキュラムも紹介

2023.7.20

コラム

1.データサイエンスとは?

そもそも「データサイエンス」とは、たくさんの人やモノや行動の情報(データ)を集めて、そこから新しい知識を見つけ出す学問(サイエンス)のことです。

データサイエンスはどのようなところで使うのか。例をいくつかあげます。

例えば、製品を作る会社であれば、お客さんの製品の購入行動のデータを集めて、次にどれだけ製品を作ればよいかを予測します。
これによって会社が無駄に製品を作ってしまって、在庫を余計にためこんでしまうことを防げます。


また、インターネットで販売を行うサイトを運営している会社であれば、お客さんの購入行動のデータをあつめて、次にお客さんがどのようなものが欲しそうなのかを予測し、それをおすすめすることで、より多くの売り上げを狙えます。

2.医療データサイエンスとは?

さて、医療分野でもデータサイエンスは使われており、これが医療データサイエンスです。

例えば、

・長生きするための生活習慣を見つけ出す。

・どのような治療や薬が病気の克服に効果があるのかを見つけ出す。

といった研究に使われています。

この際、活用されるデータには、私たちが医療機関を受診することで生まれる問診情報や検査結果、手術記録、薬の処方記録などがあります。

これらの患者一人ひとりのデータはカルテやレセプト(診療報酬明細※)として日々まとめられています。また、それらが日本中から集められていて、医療のビッグデータとして活用されています。

※診療報酬明細:診察、検査、処置、手術、薬の処方などの使用とその金額を記載した明細のこと。

3.医療データサイエンスを使うために学ぶこと

滋慶医療科学大学は臨床工学技士を養成する単科大学ですが、データサイエンスを学ぶことによって医療の現場だけではなく、データサイエンスを応用する研究機関や医療機器メーカーで活躍する人材となれるようなカリキュラムを用意しています。

例えば、「情報処理演習」では基本的なコンピュータの使い方やデータ処理方法を学び、「医療情報システム概論」、「医療福祉とデータサイエンス」では医療における情報の集めかたや扱い方を理解します。

また、「基礎数学」、「統計学入門」、「データサイエンス概論」、「多変量解析入門」ではデータサイエンスの理論を理解するのに重要です。

ただし、データサイエンスはあくまで道具にすぎません。
医療現場にある問題点を調べたり、データサイエンスの手法により分かった結果を使うには医療全体について勉強することが大切です。
もちろん、医療に関しては、臨床工学技士を目指す過程で、様々な科目で学ぶことになります。



以上、医療データサイエンスについて解説してきました。
「学びの特長」ページでは、特色あるカリキュラムとして『ベーシック・データサイエンス プログラム』を紹介しています。
滋慶医療科学大学で、医療・工学・デジタルサイエンスに精通した臨床工学技士を目指しませんか?
オープンキャンパスでお会いできるのを楽しみにしています。


田中 智之

滋慶医療科学大学 講師

博士(応用情報科学)/臨床工学技士/臨床ME専門認定士/医療情報技師