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身近な医療機器「AED」の正式名称やDCとの違い

2024.10.10

コラム

先日、本学で行われたAED講習会のブログは見て頂けましたでしょうか?

AEDは、病院はもちろん学校・デパート・駅などに設置され、みなさんにとって一番身近な救命機器です。

AEDとは、Automated External Defibrillatorの略で自動体外式除細動器のことを言います。

一般市民でも使えるようにつくられた除細動器です。

コンピューターが自動で心電図を解析し、危険のないエネルギー量までしか出力できないように設定されています。

心臓は血液を体全体に送り出すポンプ機能を担っています。

このポンプ機能が止まってしまうと体内の酸素量が減り、苦しくなって倒れてしまいます。

通常、心臓は血液を送り出すために一定のリズムで動いていますが、心臓の心室や心房が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態の時に、電気ショックを与え、心臓を正常なリズムに戻します。

かつて日本では、AEDの使用が認められていたのは医師のみでしたが、2003年に救急救命士に医師の指示がなくても使用することが認められ、さらに2004年7月からは非医療従事者である一般市民も使用できるようになり、空港や学校、球場、駅などの公共施設に設置されることが多くなりました。

AEDは、公共の場に設置されてから、今年でちょうど20年になります。

今では、当たり前のように目にするAEDですが、同じく電気ショックを与える“DC”という医療機器は知っていますか?

DCとは、Direct Currentの略で直流除細動器のことを言います。街中に設置されているAEDとは異なり、DCは医療機関内で管理されています。

DCもAED同様、心臓の心室や心房が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態のときに、電気ショックを与えますが、DCは医師が心電図や容態を見て判断し、除細動の適応やエネルギー量を決定します。

ちなみに、病院内で医師が不在の場面でも活用できるよう、最新型のDCには、AEDと同じ機能をもつAEDモードが搭載されています。


AEDは電源を入れると、音声ガイドに従って操作をすれば良いので、医療従事者以外の方でも簡単に使用できます。ただ、AEDを使用することだけが救急蘇生法ではありません。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸などの知識は、一般の方でもぜひ覚えておいた方が良い知識です。

また、滋慶医療科学大学で学ぶ学生達は、臨床工学技士として、いずれはAEDに関する知識の普及に関わっていく可能性もあります。

医療機器を扱う医療従事者を目指す第一歩として、AED講習会を始め、人体の構造や医療機器の仕組みなど、積極的に学び続けていきましょう!

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